視野・視座・視点とは何か?レベルアップのための心構え

コンサルティング業界で働いていた時によく視野・視座・視点という言葉を何度も言われました。1つ1つを簡単に考えてみます。

視野とは?

視野は、視野が広い、視野が狭いという風に使われます。ですので、基本的には自分が見えている/見ている領域の広さのことを意味します。

視野が広い人というのは、やはり自分の目の前のことだけに良い意味で集中せず、周りを見渡して、全体の状況を見れていることだと思います。

例えばチームで働いていても、

  • 自分のことだけ考えているのか?
  • チームの他のメンバーの状況も見えていて其の中での自分の位置づけとして客観的に捉えられているのか?
  • 隣のチームの状況も見えているのか?

ではだいぶ、自分の動きも、物事に対する解釈も、変わってくるものです。

僕の中でまだいまいちわからないのが、視座の高さと視野の広さの関係です。

視座とは?

視座とは、物事を見るときの座=位置=ポジションの高さ、のことだと思います。

よく言われるのは、メンバーの視点で物を見るときと、マネージャーの視点、部長の視点、役員の視点、社長の視点では、物事の見え方が全く違ってきます。ただ、普通に考えると高い視点で物を見れば、当然広い範囲を見ることができ、視野の広さとも繋がってくると思います。

視座が高いと、空間的に広い範囲を見れるし、加えて時間的にもこの先1ヶ月の話ではなく、10年先、数十年先を見据えての可能性を考えようとするとか、そういう違いが出てきます。

加えて、視野が広いだけの場合と異なり、より全体を統合して全体最適の考えが出来るのが視座の高さの持つ意味合いだと思っています。

視座の高さの具体例は?

視座は視野、視点以上に初期はわかりにくく、ピンと来ないものですが、一番重要なものです。視座の高さを具体例を持って説明してみたいと思います。

メンバーとマネージャーに視座の違いとは?

  • メンバーは自分の仕事が終わることだけを考えます。当然ですが、自分の評価がそれで決まるため
  • 一方マネージャーは、自分のチーム全体のアウトプットが最大化されることを目指します。
  • 例えば、A君とB君が居て、A君は自分の仕事が終わり、B君はまだ仕事が終わらず、明日の大切なイベントに間に合うか?リスクがあったとします。
  • A君からすれば、自分の仕事は終わったので帰りたい。でも、A君がマネージャーの視座を持っていれば、チーム全体のアウトプット最大化に貢献するためにB君の仕事を率先して手伝う、ということが出てくると思います。

商品のマーケターに持って欲しい視座

  • 商品のプロモーションを行う場合、EC企業だとクーポンを乱発します。これもマーケティング担当として、売上最大化の責務を負っている場合は当然、売れればいいや、という発想で割引を使いたくなります
  • 一方で、その商品の継続的な売上最大化を考えると、割引くことによりブランド価値が毀損するなど、必ずしも中長期での売上が最大化されるとは限りません。
  • これも、短期の売上だけ=目先のことに捉われた低い視座なのか?その先も見据えた高い視座で物事を考えられるか?という違いになります。

事業トップと企業トップから来る視座の違い

  • わかりやすい例では、ある会社がある事業から撤退するケースです
  • 事業トップとしては、自分の事業を守りたいし、そこに居る社員を守りたいです。
  • ですが、企業トップからすれば、赤字を垂れ流している事業からは撤退したいです。
  • これも見ている範囲の違い、見ている視座の違いから起こることです

このように、視座とは結局高い視座であれば、より広い範囲における最適解を求めるようになり、視座が低いと狭い範囲の局所最適を求める傾向があると言えると思います。

視点とは?

視野と視座とは全く異なり、ある方向から物事を見るという意味です。

例えば、交通止めのために置いてあるあのコーン=円錐形の形の物体があります。あれは横から見ると三角に見えますが、上から見ると丸に見えます。小学生の算数か何かで習ったことがあるものです。

この「上から見る」とか「横から見る」というのが、まさに視点の違いです。物事は様々な側面を持っているのである視点から見たときの見え方と、別の視点から見たときの見え方が全く異なることがよくあります。

よくすごく不思議に思えるのが、チームで働いていて何かの事件が起きたときに、関係者全員に話を伺うと、極端な話、真逆の意見が出てきたりします。ある人の立場とか味方ではその出来事はこう見えていて、また別の人からは全く別の見え方をしていて、なので話し合っても全く解決に至らないというケースです。

こんなときは、視座を上げて、全体最適の視点で捉えることで別のレベルの解決策を見出す必要が出てきます

どうすれば視野が広がり、視座が上がり、複数の視点を持てるようになるのか?

極めて普通ですが、幅広い人と話し、幅広い分野の本を読み、幅広い経験をする中で、視野の広がりと視点の多様性は身についてくると思っています。

一方で視座の高さを上げるには、よく自分の2つ上のポジションの立場で物事を考えるように努めると聞きますが、

一番良いのは実際に自分のポジションを上げることです。ポジションが人を作るというのは本当にあると思います。マネージャーをやればマネージャーの視座を求められ続けるので、無意識にもそうなってきますし、社長をやれば社長の視座に当然近づき、慣れてくると思います。

次に良い方法は、実際に視座の高い人と一緒に働く、話す機会をなるべく多く持つことです。そうすればその人のものの見方になれてきて、自分も必然的に似たような視座に近づいていきます。

最後に、大前提として、全て物事に対してオープンかつニュートラルに接することを心がけることではないでしょうか?

自分がなんらかの色眼鏡をかけたり、フィルターをかけて物事を見ているとどうしても偏りが出てしまいます。視野の広さも視座の高さも複数の視点も物事をより客観的に立体的に捉えて、より適切な判断を下すための手段に近いので、まずは大前提として、あらゆる人、物事を受け入れる姿勢=寛容性、がすごく重要なのではないかと思います。

視野・視座・視点のことだけを書いてある訳ではありませんが、↓の本は過去に読んで参考になった良書です。ご参考まで。

視野、視座、視点について理解を深めたい方は、以下もぜひご覧ください。


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