最初ファンダメンタルから入り、そのあとチャートを学ぼうと思って、いろいろな本を読んできましたが、この年末年始で、結局全ては機関投資家の動き次第なのでは?と思うようになりました。以下に考えを整理してみたいと思います。
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相場はそもそも、機関投資家が作っている
- 機関投資家が上げる銘柄を選ぶ
- 上げる銘柄を選ぶときに参考にするのは、上げるための宣伝材料があるかどうかが重要。
- なぜかと言うと、機関投資家は結局、個人投資家からお金を巻き上げたいので。個人投資家を引き付ける宣伝文句を持つ銘柄で無いと彼らの戦略がうまく機能しないから
上げる銘柄を選んだら、機関投資家は何をするのか?
まずは安く買うために株価を下げて、個人投資家に売らせ、自分たちは安く買う
- 機関投資家はなるべく安く買いたいので、その時の株価が比較的高値であれば暴落させたい
- この時、大きな売り圧力をぶつけて、個人投資家の狼狽売りを誘う。
- 最初にトリガーを引けば、個人投資家が雪崩を打って勝手に株価を下げていってくれる。
- トリガーとなる機関投資家の売りの日だけ出来高が高く、その後は出来高が半分くらいで日々、自然に下降トレンドが続く
- トリガーにも理由が必要なので、ダウ暴落や、日中貿易戦争や何らかの理由で日経平均が下げる日に仕掛けておく
- 途中で少し上げ、信用買いの個人投資家を引き付け、また下げて損切りさせ、何度も繰り返すことで、個人投資家が買う気を失うような状態に持っていく
- 同時に少しずつ、自分たちで買い集めていく
- 結果として、個人投資家は下がる価格で売り続け、買いで入れば振り落とされて、損切りし、ひたする個人投資家の損切りが続き、個人投資家の買いは入らず、代わりにそれを全て機関投資家が買い集めていく、ことが行われる
次にじわじわと株価を上げていく
- 株価が下がり続けて懲りた個人投資家はなかなか入ってきてくれない。
- 前の損切りがトラウマになっているため
- 心の傷は時間が癒すと言わんばかりに、機関投資家はじわじわと時間をかけて株価を上昇トレンドに持っていく
- 少しずつ個人投資家が戻ってきてくれる
- 個人投資家の買いが少しずつ株価を上げてくれる。株価が上がることで更に欲の深い個人投資家が集まってくる
- この間、機関投資家はもう買わない。既にたくさん安値で仕込んでおり、買値の平均価格を上げたくはないので。
- たまに、個人投資家を呼び寄せるために、買って株価を上げて、集客する
- 前に下降局面で個人投資家は損切りしているので、株価が上がっても戻り売りする個人投資家は少ない。
- なので、出来高が少ないが、するすると株価が上がっていく
機関投資家が売り抜けるために派手なパフォーマンスで株価をあげ、大量の個人投資家を集めて売り渡す
- 株価が機関投資家が仕込んだ買値から、かなり上がったら、売り抜けの作戦を実行に移す
- まず、なんらかのプラス材料を待って、そこに大きめの買いをぶつけて、株価を一気に上げる
- これが、放物線上に株価が上がる最後のパフォーマンス
- これを見て、大量の個人投資家が群がってくる。しかも、決算発表などでプラス材料が出た直後なので、ファンダメンタルに支えられた株価だと信じて、多くの個人投資家に不信感を抱かせずに買わせることができる
- 機関投資家は、そもそもファンダメンタルが良いからずっと前にこの銘柄を選んだわけであり、実際に良い数字が出たときは既に売り抜け作戦実行中、という訳である。
- たくさんの個人投資家が高値にも限らず買いに集まってくるので、機関投資家は仕込んでおいた株を売り渡す
- 結果として、機関投資家は高値で売りぬけ、個人投資家は高値で買い掴むことになる、、。
そのあと、何かをきっかけに暴落が起こり、それを機関投資家がさらにオーバーシュートさせ、個人投資家は恐怖で損切りし、それをまた機関投資家が底値に近いところで買い集める、というサイクルが繰り返される
相場とはすなわち、機関投資家が個人投資家の恐怖と欲を操り、お金を巻き上げる装置である、と言える気がします。
ファンダメンタルもそのための材料です。そしてチャートと出来高こそが、この機関投資家の動きの一端を垣間見せてくれます。
株式投資で勝つには、この機関投資家の動きを読み、そこに付いていくのが一番であり、ファンダメンタルやテクニカルが決める訳ではなく、あくまで機関投資家の動きこそが勝ち銘柄を決めているのだと思います。
そして似たような事が5分足なのでデイトレ相場でも起きている
- デイトレーディングの相場でも同じことが起きているようです。
- 例えば、前日の高値と安値に、上値抵抗線と下値抵抗線があると多くの個人投資家が考えます。
- 株価が前日の上値抵抗線に近づいた場合、個人投資家はそこで空売りをしかけようとします。また、この上値抵抗線を上抜けした直後にブレイクアウトの買いを入れようとしています。
- この空売り、ブレイクアウトの買いの個人投資家から、機関投資家は以下のようにしてお金を巻き上げます
- 機関投資家は、上値抵抗線と同じ価格帯に、大量の売り注文を見せかけで出すことで、個人投資家の空売りを大量に引き付ける
- 個人投資家はやはりここで株価が反転すると想定するため
- 機関投資家は、大量の売り注文のみせかけと同時に、その少し下にアイスバーグの買い注文を出して、個人投資家の空売りを買いで吸収し続ける
- これで、機関投資家は上値抵抗線のちょっと下に大量の買い注文を保有
- その後、更に買いを入れて、上値抵抗線をブレイクさせる。そしてこれをトリガーとして機能させる。
- これを見た、空売り個人投資家は想定が崩れたことで狼狽して、ロスカットの成り行き買い注文を出す。
- 同時に、ブレイクアウト狙いの個人投資家は買い注文を出す
- 機関投資家は、上値抵抗線の少し上で大量の指値売り注文を出して、この空売りロスカットおよびブレイクアウト買いの個人投資家の買い注文を吸収する
- 機関投資家としては、上値抵抗線の少し下で大量に買い、そしてそれを無事、上値抵抗線の少し上で売り切って、その差分が丸々儲けとなる
- 一方空売り個人投資家は、代わりに損切り
- ブレイクアウト買いの個人投資家は、その後の株価次第でどうなるかわからずですが、下手をすると機関投資家が今度は彼らをロスカットさせるために新しい大量の売りをぶつけてくる、というようなことが起こります。
- 機関投資家は、上値抵抗線と同じ価格帯に、大量の売り注文を見せかけで出すことで、個人投資家の空売りを大量に引き付ける
短期でも中期でも、やはり相場の方向性を決めているのは機関投資家なので、我々が買いと売りのタイミングを判断するのはファンダメンタルでもテクニカルでもなく、シンプルに機関投資家の動き、なんだなと思いました。
機関投資家の動きを見抜くための記事まとめはこちらもご覧ください。
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