よく学歴が高い・頭が良いことと、ホワイトカラーとして仕事ができることは、相関するように語られていますが、本当にそうなのか?を考えてみたいと思います。
1.そもそも頭が良いとは、どういう人のことを言うのか?
- 理解力が高い
- 論理的である、ロジカルコミュニケーションができる
- 記憶力が良い
- 知識が豊富?
まあ、例えば上記のようなことが、頭が良い人が持つ特徴と言えなくもありません。
2.上記が仕事でどのように役に立つのか?
僕の過去の観察に基づくと以下のような場合でのみ、役に立っているだろうなあと思います。
- 複雑な作業をこなす場合
- 作業自体を理解するのが難しい場合、作業プロセスなどを他の人と比較して早く理解し、早くこなすことができるでしょう
- 高級派遣社員になれるイメージです
- 専門的な領域では、知識の量も合わせて比較的活躍しやすい
- 法務とか税務とか、財務とか会計とか
- 知識の量、記憶力、論理的なことがほとんどの付加価値を構成している職業です
3.では、上記ができれば仕事ができる人と一般社会で言われるでしょうか?
まず、そもそも仕事ができる、というのがどういうことなのか?を考えてみたいと思います
- 仕事ができる=社会に、顧客に価値を創出して提供できる
- すなわち、誰か=顧客のお役に立てる
- 仕事ができると思われるということは、組織の周りの人に認められる
- 周りの人の心を掴むことができたり、人間としての魅力がある
- 更に上の階層に行けば、マネジメント業務が増えるので、多数の人間をリードできる
ようなことだと思います。
顧客に価値を創出できるためには、相手が何を望んでいるのか?何に不満に感じているのか?を感じ取る能力が重要です
- これはロジカルであることとは関係なくて、むしろ異性の心の機微がわかり、異性を口説く能力と同じなんじゃないかと思っています
周りの人に認められるには、コミュニケーションが重要ですが、これもロジカルコミュニケーションより、相手に伝えるにはどうすればよいか?という相手視点・顧客視点を持つ方がはるかに重要です
マネジメント業務もしかり。所詮、多少作業が早かろうとも10人、100人で行う仕事に比べれば誤差の範囲でしかなく、大多数をリードするために必要となるのは、知識でも、頭の良さでも、論理でもありません。全く別の能力の方がはるかに重要だと思っています。
もちろん、其の上で、論理的であり、コミュニケーション力も高いと、プラスアルファとしては大きいですが、俗に言う頭が良いというだけでは、仕事ができると言われるために必要な要件のせいぜい10%くらいしか満たしていないのではないでしょうか?
ということで、頭がよければ、仕事ができるのか?という問いに対して、僕は全く持って答えはNoだと思っています。
自己認識を高める。成長して仕事できるようになる。そのためのヒントはこちらの記事もご覧ください。
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