今日は、夢真ホールディングスを分析してみたいと思います。
1.まずは、現状の数字のおさらい
- 2019年度9月期の予算
- 売上: 500億円
- 営業利益: 60億円
- 上半期の実績
- 売上: 245億円
- 営業利益: 27億円
- 時価総額: 632億円
- PER: 15倍
- 利回り: 4.36%
PERは成長の割りには低いですし、利回りも4%越えと高いです。とても良い状態だと思います。
2.では、2019年度9月期の予算は達成できそうなのか?
- Q1: 売上118億円、営利12.4億円
- Q2: 売上127億円、営利14.4億円
- Q3: 売上134億円?、営利15億円?
- Q4: 売上140億円?、営利16億円?
- 合計: 売上519億円、営利57.8億円
トレンドで引っ張ると上記くらいは行くでしょう。まあ、十分射程圏内というところです。
3.2020年9月期の計画は?
中期計画を発表していますが、大きく伸ばす計画となっています。
- 2019年9月期: 売上500億円、営利60億円
- 2020年9月期: 売上635億円、営利80億円
- 2021年9月期: 売上762億円、営利100億円
4.過去5年間を見ると、売上は順調に伸ばしつつ、営業利益は階段状に見えます
5.派遣行法改正の影響は?
政府は勤続年数に応じて、派遣社員の給料を以下の指数を目安に上げることを示しました、、。
これは2020年4月に施行されますが、夢真への影響はどうなるでしょうか?
現状の、建設派遣技術者の時給を見ますと
- 新人: 2,714円
- 2年目: 3,068円(+13%)
- 3年目: 3,233円(+19%)
- 4年目以降: 3,570円(+32%)
ということで、4年目以降はクリアしていますが、2年目は3%アップが必要、3年目は8%アップが必要となります。
これを、2020年9月期の予算にどう織り込んでくるのか?が夢真の一番の焦点になりそうです。
6.2020年9月期は?
- もし中計どおり、営利80億円であれば、PERは11.3倍まで下がります
- 1株益も70円くらいになり、配当も45円程度までは上がると思います。
- ほぼ確実に株価も30%程度は上昇するでしょう。
たぶん、11月14日くらい発表になります。問題は、派遣業法改正の影響を夢真がどう織り込んでくるのか?という1点です。IRにでも電話して聞いてみようかなあ、、。
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