
業績がよければ株価が上がると思いたいのですが、実際は、業績上がるずっと前に株価が上がり、業績が上がったときには株価が落ちるなど、時差が発生します。また、そもそもずっと右肩上がりの業績でも、株価は2倍くらい上下に揺れたりします。このなぞを少しでも解明できればと思い、自分が買ったいくつかの銘柄について、分析してみたいと思います。
1.まず、株価の推移を2017年1月から見てみます。
- 2017年3月13日くらいに大きく跳ね
- 2017年6月くらいからほぼ横ばい。
- 2018年2月1日くらいから大きく下がり
- 2018年3月30日にまた大きく跳ねてベースを上げ、
- 2018年7月30日から10月26日までに2.5倍くらいまで上がり
- 2018年10月末から急落して、という感じです。
2.次に業績を見てみます。
- 2018年1~3月期に営業利益が1億円を超えてますが、これはいつも第4四半期が利益多いので普通のことです。
- 2018年4~6月期で、営業利益が2.1億円になってます。これはマンガ村の閉鎖により、急激な利益拡大を示しています。
3.株価の変化と業績とを関連付けて解釈してみます。
- 2017年3月13日くらいに大きく跳ね: これはヤフーの電子書籍ストア業務受託のお知らせ。約50%の株価アップ。
- 2017年6月くらいからほぼ横ばい: 業務提携発表が落ち着き、実際の業績変わらずで横ばい。ただ業務提携前よりはベースアップ
- 2018年2月1日くらいから大きく下がり: 営業利益0.2億円という発表が1月30日にあったためでしょう。
- 2018年3月30日にまた大きく跳ねてベースを上げ: ヤフーと電子書籍事業で業務提携を発表
- 2018年7月30日から10月26日までに2.5倍くらいまで上がり: マンガ村閉鎖後の初の決算発表で営業利益が4倍程度に増えたため。
- 2018年10月末から急落して、という感じです。: 減損と投資により、事前では営業利益9億円、純利益6億円想定だったと思われるものが、営業利益4.6億円、純利益1億円に下がったため。
4.株価と業績の関係はどうか?
- やはり、マンガ村閉鎖により営業利益が2~3倍程度に増えた時のインパクトが大きいです。そこから3ヶ月で株価2倍を超えてます。次の決算への期待で更に株価が上がったようですね。
- でも、それを裏切る形で減損と、先行投資を発表したため、あっと言う間に株価が半分まで落ちました。
- それでも、ベースは25%くらい上がっていますね。もともと1200円くらいだったものが1500円前後で落ち着くようになっていますので。
こう見てくると、今年度は営業利益7.5億円なので、少なくとも、株価2200~2300円にはなってもおかしくないですね。しかも成長率が上がっているので、2500円くらいに評価されてしかるべきかなと思います。
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