日本カーボンの炭化ケイ素繊維事業の見通しについて

日本カーボンは、黒鉛電極だけでなく、炭化ケイ素繊維=ハイニカロンの製品を持っています。

1.炭化ケイ素繊維とは何か?

  • 航空機エンジンの軽量化目的で開発された次世代素材
  • 現在、胴体は軽量化のために炭素繊維が使われているが、エンジン部分は1300度に達するため耐熱性不足で利用できず
  • これを解決するために開発されたのが炭化ケイ素繊維
  • 今エンジン胴体に使われているニッケル合金と比べて、重さが3分の1、強度は2倍、耐熱温度は1800~2000度

2.しかも作れるメーカーが世界に2社しかいない

  • 日本カーボンと宇部興産のみ
  • ダウケミカルとコーニングは途中で開発を断念した、、。

3.現状のビジネス規模は?

  • 2018年で、売上25億円、営業利益5.9億円のようです。
  • 富山工場で10トン生産しているようなので、1トン当たり2.5億円、1キロ当たり25万円くらいでしょうか?炭素繊維は1キロ当たり3000円~10000円らしく、その100倍の単価と書いてあったので、だいたいこんなものでしょう

4.今後どのくらい大きくなるのか?

  • 現在の10倍の100トン生産しても、売上250億円、営業利益60億円。
  • しかも、GEとサフランが25%ずつは資本を入れるため、良くても実質50%が日本カーボンの取り分
  • 営業利益にして30億円くらい。時価総額にして300億円くらいの価値はあるでしょうか、、。

航空機エンジンの需要は、この先20年の平均で、1年に5000台くらいはありそうです。

エンジン1期にどのくらいの炭化ケイ素繊維を使うのか?がわかれば、だいたいの売上と利益を算出できそうですが、それがわからないです、、。

Once fully operational, the Alabama plant complex will produce up to 20 metric tons (20,000 kilograms) of CMC material a year. One CFM LEAP engine uses approximately 1 kilogram, or 2.2 pounds, of CMC material.

これを見つけました。1台で1キロしか使わないと書いてますが、、それだと年間5000台なら5トンあれば足りるので、話が合わない、、。

5.次のステップは?

  • 2019年4月に、アラバマ工場が操業開始?するようです。
  • 其のタイミングで、日本カーボンは出資するようです。

この事業がどのくらいの規模に化けるか?次第で、日本カーボンの時価総額も大きく変わります。引き続きウォッチしていきたいです。


“日本カーボンの炭化ケイ素繊維事業の見通しについて” への2件のフィードバック

  1. 大旦那 より:

    航空機1機につき数台のエンジンを使うのでは?

    • 孔明 より:

      コメントありがとうございます。その通りだと思いますが、それでも全然足りません。数十倍くらい使ってくれないと、炭化ケイ素事業が莫大な利益を稼ぐ感じになりません。何かを見落としているんだと思うので、もう少し寝かせてから考えてみます。また何かありましたら教えて頂けますと幸いです。

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