ロコンドが7月12日に2019年度の第1四半期の決算発表をしましたので、内容をレビューしてみたいと思います。
なかなか、トリッキーな数字になっていますので、きちんと紐解きたいです。
1.まず、2019年度に入る前に、2018年度の数字をきちんとおさらいしてみます。
- 2018年度取扱高: 141億円(YOY約+45%)
- 内、Locondo.jp: 91億円(YOY約+60%)
- 内、Locomall: 19億円(YOY約+17%)
- 内、BOEM: 14億円(YOY約+40%)
- 内、LOCOCHOC:11億円(YOY▲3%)
- 内、連結(たぶんMISUZU): 6億円
だいたいこんな感じでした。
2.次に、上記をベースに、2019年度の計画はどうなっていたか?と言うと
- 2019年度取扱高: 225億円(YOY約+56%)
- 内、Locondo.jp: 126億円(YOY約+40%)
- 内、連結(ロココレ): 25億円
- 内、Locomall: 23億円(YOY+約20%)
- 内、BOEM: 20億円(YOY約+45%)
- 内、LOCOCHOC: 22億円(YOY+100%)
- 内、連結(たぶんMISUZU): 9億円(前期は半年分のみ連結のため、横ばいで大丈夫)
3.これに対して、2019年度Q1の結果はどうなったのか?
- Q1取扱高: 48億円(YOY約+58%)
- 内、Locondo.jp: 26億円(YOY約+28%)
- 内、連結(ロココレ): 3.8億円
- 内、Locomall: 5.9億円(YOY+約26%)
- 内、BOEM: 3.5億円(YOY約+14%)
- 内、LOCOCHOC: 5.9億円(YOY+165%)
- 内、連結(たぶんMISUZU): 3億円
4.上記を踏まえて、Q1の結果をどう解釈すべきか?
- 取扱高: 兎にも角にも、目標達成なので、順調と言える。但し、内訳は期初見込みと大きくことなる
- 主力のLocondo.jpは、明らかに失速。これを大問題と捉えるかどうか?
- Locomallは、予定以上に成長。マガシーク効果かな?
- ロココレは、予定通り。(まだ2か月分しか連結していないので)
- BOEMは、伸びが弱い。でも、今仕込んでいるので、まだこれから増える可能性は十分ある。
- LOCOCHOCが想定以上の伸び。
- MISUZUも予定通り。
ということで、Locondo.jpとBOEMという本来主力が揃って弱いのは大問題と思える一方、LOCOCHOCの想定以上の伸びで、数字としては補ってきています。BOEMは仕込んでいるし、LOCOCHOCも更に伸ばせるなら、そこまで悲観する状況ではなさそうです。また、その結果としてLocondo.jpの在庫が増えれば、取扱高が増えるので、まさにロコンドが狙っていることが実現できる可能性はありそう。
逆に言うと、もうただのECのLocondo.jpには今更大きく伸びる余地はなく、BOEMやLOCOCHOCこそがロコンドの差別化要素であり、そこが成功すればLocondo.jpは自然と一定程度伸びるのだと思います。そういう意味では、まさにロコンドの戦略がうまく行くかどうか?を左右するのが今年であり、LOCOCHOCの伸びは、一つの好材料と言えるでしょう。
5.ちなみに、Locondo.jpの伸びがYOY+25%に留まったとしても、2019年度は、225億円達成の可能性は十分あります。
- 取扱高: 211億円(YOY約+58%)
- 内、Locondo.jp: 115億円(YOY約+25%)
- 内、Locomall: 24億円(YOY+約25%)
- 内、BOEM: 17億円(YOY約+22%)
- 内、LOCOCHOC: 23億円(YOY+125%)
- 内、連結(たぶんMISUZU): 12億円
- 内、連結(ロココレ): 20億円
LOCOCHOCとBOEMがそれぞれもう5億円ずつ積めば、221億円行くので、可能性としては十分あるかと思います。
6.ただし、
- Q2 の6~8月は、BOEMもLOCOCHOCも大きな加速材料がないので、数字は伸び悩むかもしれません。
- 9月2日に発表される靴革命以降のQ3は、逆に数字アップを期待できる可能性十分あります。
靴革命の発表前か、10月のQ2決算までに売り払って、またQ3の発表前に買うのが良いかもしれません、、。
中期には期待は十分ありますが、Q2はQ1の結果の延長線の数字で更にLocondo.jpが伸び悩む可能性高いので、一旦売り払うのかなあ、、。難しいところです、、。
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