企業分析:ハウスドゥ

チャートはおもしろい感じのハウスドゥですが、ぶっちゃけ中身を知らないので急いで分析してみたいと思います。

1.まず事業内容は?

複数セグメントを持っています。

  • ①フランチャイズ事業
  • ②ハウス・リースバック事業
  • ③不動産金融事業
  • ④不動産売買事業
  • ⑤不動産流通事業
  • ⑥リフォーム事業
  • ⑦その他

なかなか多いですね。

2.それぞれの売上高と営業利益はどのくらいか?

2018年6月期の決算は以下です。売上、営業利益の順番です。

  • ①フランチャイズ事業: 25億円(YOY+12%)、14.8億円(YOY+14%)
  • ②ハウス・リースバック事業: 57億円(YOY+104%)、7.7億円(YOY+133%)
  • ③不動産金融事業: 5.3億円(YOY+139%)、1.4億円(YOY+96%)
  • ④不動産売買事業: 89億円(YOY+25%)、8.3億円(YOY+96%)
  • ⑤不動産流通事業: 21億円(YOY+12%)、4.8億円(YOY+28%)
  • ⑥リフォーム事業: 31億円(YOY+5%)、2.9億円(YOY+36%)
  • ⑦その他: 0億円
  • 合計: 225億円(YOY+34%)、21億円(YOY+69%)

2019年6月期の第1四半期決算は以下です。

  • ①フランチャイズ事業: 7.2億円(YOY+18%)、4.4億円(YOY+16%)
  • ②ハウス・リースバック事業: 19億円(YOY+310%)、2.3億円(YOY+541%)
  • ③不動産金融事業: 2.0億円(YOY+103%)、0.3億円(YOY+3%)
  • ④不動産売買事業: 21億円(YOY▲12%)、1.5億円(YOY▲41%)
  • ⑤不動産流通事業: 4.9億円(YOY▲6%)、1.0億円(YOY▲29%)
  • ⑥リフォーム事業: 6.9億円(YOY+9%)、0.5億円(YOY+45%)
  • ⑦その他: 0億円
  • 合計: 60.8億円(YOY+30%)、4.7億円(YOY+8%)

事業別に見ると

  • ①フランチャイズ事業は利益規模15億円で、売上、利益ともに+15%程度で伸びていて順調
  • ④と⑤を足した不動産売買・流通事業は利益規模13億円で、売上、利益ともにマイナス。特に利益は▲35%くらい。
  • ⑥リフォーム事業は利益規模3億円で、まあ+10%くらい伸びそう。でも大きなインパクトなし
  • ②と③がどのくらい伸びるか?が今後の鍵を握りそうです。

3.次に、セグメント別に過去の成長カーブは?

①フランチャイズ事業

  • 加盟店舗数に売上も利益も比例しそうです。その数を見てみました。
    • 2007年6月: 67
    • 2008年6月: 118
    • 2009年6月: 128
    • 2010年6月: 134
    • 2011年6月: 189
    • 2012年6月: 241
    • 2013年6月: 254
    • 2014年6月: 269
    • 2015年6月: 312(前年比+43)
    • 2016年6月: 377(前年比+65)
    • 2017年6月: 468(前年比+91)
    • 2018年6月: 543(前年比+75)
    • 2018年9月: 560(四半期で、+17=年間換算すると68なのでまあまあ)
  • まあ、至って順調に成長していますし、成長していきそうです

②ハウス・リースバック事業

  • 2017年6月期Q1: 売上7.1億円、利益1.1億円
  • 2017年6月期Q2: 売上12.7億円、利益2.0億円
  • 2017年6月期Q3: 売上22億円、利益3.0億円
  • 2017年6月期Q4: 売上28億円、利益3.3億円
  • 2018年6月期Q1: 売上4.7億円、利益0.4億円
  • 2018年6月期Q2: 売上10.3億円、利益1.2億円
  • 2018年6月期Q3: 売上29億円、利益4.6億円
  • 2018年6月期Q4: 売上57億円、利益7.7億円
  • 2019年6月期Q1: 売上19億円、利益2.3億円

まあ、よく成長しています。

  • 保有件数も伸びています。
    • 2016Q1~Q4: 123、167、228、274
    • 2017Q1~Q4: 332、397、445、513
    • 2018Q1~Q4: 564、626、595、559
    • 2019Q1: 613
  • 売却したのは、Q3で85件、Q4で238件。もしそれがなければ、数は順調に増えていたようだし、大丈夫でしょう。

③不動産金融事業

  • 2017年6月期Q1: 売上0.3億円、利益0.1億円
  • 2017年6月期Q2: 売上0.7億円、利益0.3億円
  • 2017年6月期Q3: 売上1.4億円、利益0.5億円
  • 2017年6月期Q4: 売上2.2億円、利益0.7億円
  • 2018年6月期Q1: 売上1.0億円、利益0.3億円
  • 2018年6月期Q2: 売上2.1億円、利益0.5億円
  • 2018年6月期Q3: 売上3.6億円、利益1.0億円
  • 2018年6月期Q4: 売上5.3億円、利益1.4億円
  • 2019年6月期Q1: 売上2.0億円、利益0.3億円

利益成長が急に少なくなりました。そこが不安ですが、なぜだろうか?

  • リバースモーゲージ保証の提携金融機関増加への対応に向け、人員体制整備と書いてあるので、そのための投資のようです。

保証残高の伸びています

  • 2018年1月4.9億円、4月12億円、7月16億円、9月には20億円を突破。すごいペース。

これもまだ小さいですが、よく成長していますね。

④不動産売買事業

  • 2017年6月期Q1: 売上17億円、利益0.8億円
  • 2017年6月期Q2: 売上38億円、利益2.1億円
  • 2017年6月期Q3: 売上56億円、利益3.0億円
  • 2017年6月期Q4: 売上71億円、利益4.2億円
  • 2018年6月期Q1: 売上24億円、利益2.5億円
  • 2018年6月期Q2: 売上46億円、利益4.7億円
  • 2018年6月期Q3: 売上63億円、利益6.0億円
  • 2018年6月期Q4: 売上89億円、利益8.3億円
  • 2019年6月期Q1: 売上21億円、利益1.5億円

波はありますが、問題なく伸びているようです。

⑤不動産流通事業

  • 2017年6月期Q1: 売上4.7億円、利益1.1億円
  • 2017年6月期Q2: 売上9.1億円、利益1.8億円
  • 2017年6月期Q3: 売上14億円、利益2.9億円
  • 2017年6月期Q4: 売上19億円、利益3.7億円
  • 2018年6月期Q1: 売上5.3億円、利益1.4億円
  • 2018年6月期Q2: 売上10億円、利益2.2億円
  • 2018年6月期Q3: 売上15億円、利益3.3億円
  • 2018年6月期Q4: 売上21億円、利益4.8億円
  • 2019年6月期Q1: 売上4.9億円、利益1.0億円

波はありますが、まあこれも問題なさそう。

⑥リフォーム事業

  • 2017年6月期Q1: 売上7.2億円、利益0.3億円
  • 2017年6月期Q2: 売上17億円、利益1.4億円
  • 2017年6月期Q3: 売上22億円、利益1.2億円
  • 2017年6月期Q4: 売上29億円、利益2.1億円
  • 2018年6月期Q1: 売上6.4億円、利益0.3億円
  • 2018年6月期Q2: 売上16億円、利益1.8億円
  • 2018年6月期Q3: 売上22億円、利益1.9億円
  • 2018年6月期Q4: 売上31億円、利益2.9億円
  • 2019年6月期Q1: 売上6.9億円、利益0.5億円

これも問題なさそうだし、インパクトは大きくなさそうですし。

不動産売買と不動産流通事業が下振れすると、今年の数字が横ばいくらいになるリスクはゼロではありませんが、基本的には順調です。

4.なぜ、株価が大きく下がったのだろうか?

  • まずは、チャートを見て、株価の動きの原因を探ってみようと思います。

これを見ると株価としては、

  • 2017年10月から上昇を開始。この当時は800円くらいだった。
  • 2018年1月~3月は、1400円前後のボックス相場
  • 2018年4月に2000円を突破
  • 2018年5月には3000円を突破
  • そこから下降トレンドに入り、2018年10月1日に2500円を付けたのに、
  • 2018年11月21日には1100円まで急降下、です。

なぜ、こんな動きをしたのでしょうか?

  • 2018年3月くらいまでの上昇は、順調なファンダメンタルの数字に起因しているようです。
  • 5月2日に、中期計画を+70%上方修正。2019年6月期の営業利益を32億円にしています。
  • 5月15日に、株式分割、これにより5月18日に株価がピークを迎えたようです。
  • 急落した理由は、たぶんですが、以下だと思います。
    • ①10月2日に貸付先が破綻したニュースが出たこと。→これは全額回収可能と会社は言っています。
    • ②10月はマーケット全体が、大きな調整をしたこと
    • ③11月5日の決算発表で、営業利益が+8%しか伸びなかったこと

事業自体は全く問題なさそうです。

5.では、事業価値はどのくらいあるか?

  • 過去の株価の動きと純利益の動きを見ると、だいたい純利益7億円で、株価800円でした。
  • これから計算すると、PERは22倍くらいあったようです。
  • 現状は成長しているので、本来であればPER30倍あってもおかしくない気がしますが、保守的にPER22倍だと仮定します。
  • そうだとしても、事業価値は440億円くらいあります。現状の時価総額が240億円。

割安度合いが、▲45%。これは、バフェットのルールで見ても、買いですね!

あとは、ミネルヴィニにしたがって、チャートで買うタイミングを見極めようと思います。

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