アナ・クーリングさんの書いた出来高・価格分析の完全ガイドについてメモを書きます。
機関投資家の動きをどのように把握すればよいのか?を知りたいなあと思っていたところ、ドンピシャの内容でした。
1.市場のモーメンタム
- 市場はいきなり動きを止めて反転するわけではない。
- 買い手や売り手を根こそぎ吸収するまでには時間がかかるのが普通
- 下落や上昇が長く続いたあと横ばいになるのは、このちゃぶつきのため
- ここで支持線や抵抗線が現れ、このあと市場は反転する
ここでの教訓は、シグナルが現れてもすぐにアクションを起こしてはならないということ
2.市場が弱まっている証拠
- 実体が小さく、出来高が大きい場合(もしくは、センチメントがわからない場合かな?)
3.上昇トレンドの証拠
- 価格は上昇し、実体も拡大。更に出来高がどんどん増加
- この値動きは本物。インサイダーに従って買うタイミングである
4.売りのクライマックス
- ディストリビューションの終わりに市場が出来高を伴って始値付近で引けることが2~3回発生する。これが売りのクライマックス
- 売りのクライマックスでは、実体が小さく、上ひげが長いローソク足が現れ、出来高を伴っている
5.機関投資家の動き
- アキュミュレーション、買いのクライマックス
- 供給の試し、価格の吊り上げ
- ディストリビューション、売りのクライマックス
- 需要の試し、価格の引き下げ
彼らが隠すことのできないものが1つある。それが出来高。インサイダーが値動きに関与しているときを知り、もし関与しているのであれば、彼らは買っているのか、売っているのかを私たちが知ることのできる唯一の手段が出来高
7.買いのクライマックス
- 出来高の多いハンマーが2~3本続けて現れると強力なシグナルになる。つまり、ここは買いのクライマックスであり、インサイダーの仕事が終わるのを辛抱強く待つことが重要になる。このあと、市場は上昇していく
- 更に、買いのクライマックスが終了したら、ハンマーを使った試しが1~2回ある
- これらのハンマーはひげが短いため、真のハンマーに比べるとあまり目立たない。しかし始値と終値が同じで、下ひげがある
8.足長同時線
- これは優柔不断性を示しており、従ってどちらかのセンチメントが勝てば、価格は其の方向に雪崩のように動く可能性がある
9.ニュースと出来高
- ニュースが発表されたときにはすぐに出来高を見る
- 値動きが大きく、出来高も増加した場合、インサイダーが価格の上昇や下落に参加しているということ
- 価格は大きく動いたが、出来高が伴わない場合、それは例外であり何か別の力が働いていることを示している
10.ダマシ
- レンジの価格領域からブレイクアウトするときに出来高を伴わないとき、それはインサイダーによる典型的なワナ
あとで振り返ってもう少しきちんとまとめたいと思いますが、とりあえずの書き出しです。
株式投資はなかなか奥深いです。学びと実践を何度も繰り返さないと簡単には理解して実行することができません。地道さが鍵ですね
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