東海カーボン社長のコメントから見る黒鉛電極の需要と価格見通し

本日発売の日経ヴェリタスに東海カーボンの長坂社長へのインタビュー記事が載っておりました。

そこに当然ですが、黒鉛電極事業やその価格に対する見通しのコメントがありましたので、共有させて頂きます。

1.黒鉛電極の需要について

  • 「他社より高い額を出すので、黒鉛電極を新規で購入できませんか?」
  • 東海カーボンの黒鉛電極事業部には、世界中の電炉メーカーからこういった電話やメールが毎月数十件届く
  • だが、どんなに高い値段を示されても全て断っている
  • 理由は、2019年までの分は全て売り切れているから

需要は引き続きものすごい旺盛ですね。これなら確かにスポット価格が1トン当たり200万円を超えるといわれるのもわかります。

2.黒鉛電極のバブルは、いつまで続くか?

  • 2017年後半からの需給逼迫は、これまでのバブルとは構造的に異なる
  • 中国政府が環境規制を緩めない限り、最低でも4~5年は続くだろう。

3.黒鉛電極の価格について

  • 7月に値上げをしたが、来年はもう一段上がる可能性がある
  • 2019年上期には、フォーミュラ制度の導入を考えており、その交渉を実施中
  • フォーミュラ制度とは、一定期間の仕入れ価格などの変動を、自動的にスライドしてその次の期間の価格に反映させる制度

フォーミュラ制度が実現されると、ニードルコークスの値上がりはそのまま黒鉛電極の価格に転嫁させることができるので、利益額を固定させることができます。ただ一方で、ニードルコークスの値上がりを理由に、黒鉛電極を更に値上げして利益を更に増やす、ということもできなくなると思いますので、高収益が続くが、それ以上伸びることはない、という状況になってしまいます。これを良しとするか?ですね。

きっとグラフテックのように6~7割はフォーミュラで、3~4割をスポット対応する感じになるのでしょう。

東海カーボンは今年は、黒鉛電極だけで売上1000億円以上、営業利益500億円くらいを出してくるでしょう。そして、来年以降も黒鉛電極による営業利益は500億円程度は担保してくれるようです。

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