黒鉛電極の価格が更に値上げされるか?は、結局は顧客である鉄鋼メーカーがその価格を飲めるか?が一番大きいと思っています。
ということで、実際に鉄を作る際のコストに占める割合を調べてみました。
- 電気炉で1トンの製鋼をつくる際、電極がどのくらい必要となるかを示す指標が電極消費原単位。
- 現在は1~2キログラムが一般的、とのこと
- 黒鉛電極は1トンが120万円とすると、1キロは1200円。2キロでも2400円。
では、鉄1トンはどのくらいの価格で売られているのでしょうか?
- 鉄鋼は色んな種類がありましたが、だいたい1トン当たりが7~10万円で販売されていました
- ちなみに鉄スクラップは1トン当たり2万円くらいでした。
ということは、鉄鋼のコスト構造はだいたい以下のイメージでしょうか?
- 1トン当たりで、売価が仮に8万円
- 原価率が80%くらいなので、原価が6.4万円
- 材料費が鉄スクラップが2万円、黒鉛電極がだいたい2000円。
- あとは、電気代がかなり必要らしいです。
ちなみに、東京製鐵は2018年の第1四半期の営業利益率が8%、2017円は11.5%くらいありますね。
黒鉛電極がさらに1.5倍の値段で、1トン当たり180万円になったとすると、製造原価が1%上がって、営業利益率が1%下がるイメージですね。
もしくは鉄鋼の価格を1%上げればよい感じ。1トン当たり200万円くらいまではなんとか上げても受け入れられる範囲かもしれません、、。
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