昭和電工2018年第2四半期決算の結果速報

漸く、昭和電工の決算結果が出ました。第2四半期の数字としては順調、通期の予想も保守的ながら、ぎりぎりコンセンサスを上回るところに持ってきており、更に当期純利益は大幅に上回ったため、PERがまた6倍まで落ちました。

  • 本当はもっと大きな上方修正を期待していたのですが、案外まだ伸びる余地を残しておく方が株価には良いのかもしれません。
  • 株価は、明日以降、じっと上がっていくのを信じて待つのみです

では、簡単に決算結果をレビューしてみたいと思います。売上に興味は無いので、営業利益だけレビューします。

  • まずは、前年度の半期との比較
    • 石油化学: 162⇒74億円へ
    • 化学品: 69⇒78億円へ
    • エレクトロニクス: 121⇒56億円へ
    • 無機: 1⇒583億円へ
    • アルミニウム: 32⇒27億円へ
    • 合計: 350⇒781億円へ

これだけ見ると、要は無機セグメント以外はほとんど減益で、黒鉛電極だけの会社のようです。これは、株価にはマイナス要因。

  • 次に、第1四半期と第2四半期の比較を、黒鉛電極で見てみると
    • 249⇒334億円へ大幅増益です。素晴らしい!

更に、上期と下期の各セグメントの営業利益を比較してみると

  • 石油化学: 74⇒126億円へ
  • 化学品: 78⇒102億円へ
  • エレクトロニクス: 56⇒94億円へ
  • 無機: 583⇒597億円へ
  • アルミニウム: 27⇒33億円へ
  • 合計: 781⇒919億円へ

逆に、黒鉛電極の営業利益はほぼ横ばいで、他のセグメントの営業利益は全てある程度伸びる、と言う予想になっています。

  • 実際は、黒鉛電極の利益は大きく伸びるはずです
  • 東海カーボンは、上期208億円で、下期を347億円との予想を出しております。

昭和電工の方が、上期の平均販売単価が東海カーボンより高いと思うので、ここまで下期が大きく伸びるとは思いません。

  • それでも1.3倍くらいにはなるはずなので、下期は583 x 1.3 =760億円くらいは行くはず。これだと、160億円の上方修正ですね。
  • もしくは、東海カーボンが9.6万トンの生産キャパで、昭和電工は稼動させられるベースだと24万トンくらいだと思うので、この比率を使って、東海カーボンの黒鉛電極の通期営業利益555億円X24÷9.6=1388億円。これだと200億円の上方修正。

昭和電工の通期の上方修正の余地は、為替が105円ということも踏まえると、以下くらいでしょうか?

  • まず黒鉛電極が160~200億円ほど上振れ
  • 為替が、5円程度上ぶれると思うので、仮に海外売上比率が40%だとしても、4000億円ほど海外売上。半期だと2000億円。もし5円=5%ほど寄与すれば、それだけで100億円の営業利益上振れ

まだ、あと、250~300億円くらいは営業利益の上振れ余地がありそうです。黒鉛電極に頼りすぎているところが痛いですが、それでも今回の数字は十分だと思います。

カーボン各社や、黒鉛電極価格に興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。

投資・資産運用に関して興味のある方はこちらの記事もご覧ください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です