昭和電工が、決算発表を迎えましたので結果をレビューしてみたいと思います。
1.まずは、売上、営業利益、純利益の推移
- 第1四半期:2147億円、343億円、247億円
- 第2四半期:2412億円、436億円、333億円
- 第3四半期:2691億円、566億円、413億円
- 3四半期合計:7249億円、1345億円、993億円
です。
2.第1四半期から第3四半期までの利益の伸びの内訳を見てみます。
- 石油化学: 33、41、81億円。第3四半期になり急に40億円も伸びています
- 化学品セグメント: 36、41、49億円。数億円ずつ右肩あがり
- エレクトロニクス: 29、28、45億円。これも第3四半期で15億円ほど伸びています
- 無機セグメント: 248、333、398億円。黒鉛電極の価格に応じてすごい伸びです
- アルミニウム: 13、14、14億円。ほぼ横ばい
- その他: 8、5、4億円。ほぼ横ばい
3.第4四半期はどうなるでしょうか?
- まず無機セグメントは、黒鉛電極価格が10月から上がるはずであり、それを考えると更に50億円程度は利益を上積みしそう
- 石油化学は、定期改修が終わったので、第4四半期も80億円前後が期待できそうです
- 他はそこまでインパクト大きくないので、横ばいとします。
だとすると、最低でも第3四半期と同じ、たぶ50億円以上上積みされることが予想されます。
4.通期の結果はどうなるか?予想との比較で見るとどうか?
- 会社の通期予想:9850億円、1700億円、1150億円
- コンセンサス:9993億円、1853億円、1224億円
仮に第4四半期が、第3四半期と同じだと仮定すると以下です
- 9940億円、1911億円、1406億円
- たぶん、売上は1兆円を超え、営業利益は1960~2000億円、純利益も1440億円~くらいになりそうです。
- コンセンサスを超えます。特に純利益は15%程度は上触れすると思われます。
5.株価はどうなるか?
- 仮に純利益が1400億円だとすれば、1株益が942円
- PER6倍で、5650円、PER6.5倍で6100円くらいです
2019年の見通しが12月12日くらいに発表されると思いますが、それ次第でPERは7.5倍くらいまで上がる気がします。一方で、それまでは5600円~6000円くらいをうろつくのではないでしょうか?
あとは、今回の決算のカンファレンスの受け答え次第で、2019年の見通しが見えるかもしれません。それ次第で6000円超えもあるかもしれません。
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