久しぶりに黒鉛電極の価格について調べてみました。
いつの間にか、東海カーボン社長が決算発表のときに話していた新料金システムの導入が決まっているようです。
1.新料金システムとは?
- 原料であるニードルコークスの価格上昇を完全に製品価格に転嫁することが目的
- 原料価格と電力コストの変動に合わせて黒鉛電極の価格を変動させる
ニードルコークスの価格は、この1年で1トンあたり5万円→40万円くらいに値上がりしたようです。
そして、現状ニードルコークスの原料価格が、黒鉛電極のコストの40%くらいを占めている状況
更に、ニードルコークスの価格は値上がりが予想されるため、その分は完全に黒鉛電極価格に反映させることで、利幅を確保するのが狙いです
ニードルコークスは電気自動車の負極材料にも使われるため、今後は需要増が確実であり、値上がり傾向は続くようです
2.この料金システムにより、東海カーボンの黒鉛電極の利益は更に拡大するのか?
- 答えは、たぶんNOです
- この料金システムにより実現できるのは、現状並みの利益を維持することです。
- 維持ではなく、拡大させるには、黒鉛電極への需要が更に拡大する必要がありますが、それは別の話になります。
でも維持できるだけでも、一過性ではなく、永続的な利益に近づくため、PERは上がるかもしれませんね。
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