株式市場のサイクルを先取りして先行指標となるのが先導株ですが、その特徴と見極め方を下記に記します。
1.パフォーマンスが最も良い銘柄は、重要な転換点で株価指数の先を行く
- 弱気相場が底入れすると、最も下落に抵抗していた先導株が最初に転換して全力で上昇する
- 主要株価指数が安値からちょうど上昇を始めたころに、先導株は新高値圏に入る
- この時点で、まだ全般的な相場つきはほとんどの投資家にとって厳しく見えるし、ニュースも大部分がネガティブで先行きを警戒している
2.主要株価指数が天井に向けて上げる一方で、先導株の多くは下落に転じ始める。
- 先導株を追う銘柄によって起きる第2の上昇波は、かなり好調に動く。資金が先導株から、同一業種内の数銘柄か出遅れ株、あるいは景気後退の影響を受けにくいと考えられるディフェンシブ銘柄に移るから
- この資金移動が起きていると分かったら、相場の上昇が後期に入っているという警告かもしれない。大天井を付けるまでにはまだ数週間、あるいは数ヶ月もあるかもしれないが、この資金移動は注目すべき警告である
3.一般的に、重要な底からの最初の上昇局面では、買い場のない上昇という特徴が見られる。需要が非常に大きいために、相場は買われすぎの指標を虫して、着実に上げ続ける。投資家は押し目買いの機会を待つが、押しはほぼ現れない
4.真の主導株は上昇前でも、株価指数よりも強い。これらの銘柄を探すには、ほとんどの投資家とは逆の流れを辿ることになる
- ほとんどの投資家はトップダウン手法を取ることが多く、まず景気と株式市場を調べ、次に市場セクター、そして最後に特定業種の会社を調べる
- 一方で、並外れた先導株の多くはそれぞれのセクターよりも先に天井や底を付ける傾向がある
- その業種に人気が集まるころには、業種の真の先導株はすでに劇的に上昇している
5.株式市場が全般に下げるなかで最もよく持ちこたえて、新たな強気相場の最初の4~8週間に安値から抜けて新高値を付ける銘柄は、真の主導株であり、大幅に上昇できる。これが絶好の機会
- 先導株は、市場全般が中盤で調整する時期か、弱気相場の後期に最も目立つ傾向がある。弱気相場で最もよく持ちこたえて、最も速く上昇し、市場全般の大底から最も上昇率が高く、強い銘柄を探すこと
6.ある銘柄を買ったときの買いのサイン
- 第1に、株価指数は新安値に近かったのに、この銘柄はわずか1週間で100%も急上昇した
- この印象的な上昇は、何か素晴らしいことがこの銘柄に起きそうだという最初の兆候
- 次に、この銘柄は深く押したが、ほんの数日で素早く回復した。其の後はほとんど崩れなかった
- 市場全体が安値圏から上昇すると、株価は新高値圏に入った。これは買いのサインだった。
7.まずどの先導株を買うべきか?
- 最も強いものを最初に買う
- 株価指数が安値を付けたときに、高値圏に突入する順に買うべき
- どこに投資すべきかは、個人的な相場観ではなく相場の強さで決めるべき
- 新たな強気相場の初期に、最初に最も力強く上昇する銘柄は通常、並外れたパフォーマンスを最も達成しそうな候補
8.歴史的に見ると、並外れた上昇をした銘柄の3分の1は、其の後の下落で上昇幅のすべてかほとんど全てを失っている
- 測定期間にもよるが、其の後の下落は平均して50~70%
投資・資産運用に関しては他にこちらの記事もご覧ください。
コメントを残す