カーボン各社の予想利益、株価の割安度合いの分析

日本カーボンの決算発表を皮切りに、カーボン各社が今期の利益見通しを大幅に上方修正しました。

ところが、会社ごとに比較してみると、いくつかの違いがあります。以下にまず予想営業利益をまとめてみました。

実績 予想営業利益
2018年 2018年 2019年 合計
想定為替
レート
PER Q1 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1
日本カーボン 110 9 19 45 65 110
東海カーボン 110 8.1 128 277 360 637
昭和電工 110 7.7 344 680 690 1370
SECカーボン 100 7.5 5.2 48 34 82

1.日本カーボンと東海カーボンは、Q3/Q4の利益見通しがQ1/Q2より30~40%ほど大きい上記を見ると以下の事がわかります。

2.一方で、昭和電工とSECカーボンはむしろQ3/Q4利益見通しが、Q1/Q2より小さい
3.これは、2018年下期の2018年10月~2019年3月の黒鉛電極の価格に対する前提の違いから来ている
4.日本カーボンと東海カーボンは、価格が更に上がると読んでそれを計画に織り込んでいるが、昭和電工とSECカーボンは未だ織り込んでいない

上記を踏まえると、更に以下のどちらかが起こると推定できます。
①昭和電工とSECカーボンが、下期の価格が確定した段階、即ち8月決算で20~30%程度、営業利益を上方修正する
②もしくは、日本カーボンと東海カーボンが、下方修正する

東海カーボン社長の決算発表のコメントから察するに、上記①が起こる可能性が80%くらいあると思われます。

また、SECカーボンだけ想定為替レートも円高に置いています。現状は110円前後なので為替差益を得る可能性が最も高いのもSECカーボン

にもかかわらず、現状のPERを見ると、日本カーボン、東海カーボンは高め、昭和電工とSECカーボンは低め、です。

  • これはマーケットは公表された数字に強く反応し、まだ公表されていない潜在的な利益への反応が薄いから、と思われます。
  • 但し、潜在的な利益と言っても、黒鉛電極の価格は8月くらいには確定する、すなわち既にその価格交渉は開始しているはずであり、80%程度の確率では実現する利益を思われます

ということで、先に高めの数字を発表している日本カーボンと東海カーボンがPER高め=株価上昇で先行していますが、あと3ヶ月くらいで一気に昭和電工とSECカーボンが株価の上昇率で追い抜いていくと思います。

投資への考え方としては、以下が最適であろうと考えています

  • 日本カーボンと東海カーボンは、早めに上がりピークを迎えるため、上がれば利食いしてポジションを減らしていく
  • その代わりにこれから大きく上がるであろう昭和電工とSECカーボンのポジションを増やしていく

4社とも黒鉛電極の価格に営業利益が左右されすぎており、さらに其の価格がいつまで続くのか?が不透明なため、PERとしては10倍くらいまでしか行かない可能性が残ります。それでも、昭和電工やSECカーボンであれば、そもそも営業利益の上方修正があるので、今から50%程度は株価が上がると思っています。あと3ヶ月から、遅くとも6ヶ月で、50%の価格上昇が見られるでしょう。それまではただホールドあるのみです。

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