2019年1月の黒鉛電極の価格と、ニードルコークスの価格を調べてみました。
1.黒鉛電極の価格
- まず、2018年11月の価格の実績が、生産動態統計より1トン当たり133万円
- 昭和電工の決算発表で、1月は11月より価格が上がっていると言っている
- 東海カーボンは販売価格を、1トン1万4千~1万5千ドルに設定して交渉中と前に記事がありました。
すなわち、だいたい150万円~というのが黒鉛電極の価格と思います。
値上がり価格は17万円~という感じです。
2.ニードルコークスの価格
- 11月時点で、ニードルコークスは1トンあたり4000ドル、44万円ほどでした。
- この1月から、30%ほどニードルコークスが値上がりという記事が鉄鋼新聞に先日出ました。
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電炉用電極の原料価格が一段高、年明けから30%超上昇
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30%超とありますね。だとすると、44万円⇒58万円くらいになったのでしょうか?
だいたい14~15万円の値上がりです。
3.だとすると、黒鉛電極の利益は?
- ニードルコークスの価格アップはほぼ丸ごと、黒鉛電極の価格に転嫁できているようです。
- 一方で、ほぼ同じくらいの値上がりなので、利益は2018年の10~12月期と同レベルと思います。
- まあ、多少増益という感じでしょうか?
2018年のQ4と比べて、黒鉛電極価格が上がるので増収し、多少増益、というのが2019年上期の黒鉛電極事業だと思います。
黒鉛電極の価格に興味がある方は、以下記事もご覧ください。
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