今から数年以内には、人類史上最大のバブルと、最悪の大恐慌がやってきます。そう考える理由を整理してみました。
1. なぜ、人類史上最大のバブルが起きるのか?
- 答えは簡単です。未だかつてないほど、世界中にお金が出回ってくるからです
- アメリカも、ヨーロッパも、日本も、中央銀行が、コロナ対策としてお金を印刷しまくりはじめました。
- 日米欧で、最低でも500兆円とか1,000兆円規模のお金が増えることになります。
2. なぜ、そんなにお金を印刷することになったのか?
- コロナのせいで、個人も企業も手元資金が足りません。このままではみんな倒産してしまいます。
- なので、お金を借りる必要あります。もしくはお金をもらう必要があります。
- 普通に考えると、先行きが見通せない個人・企業には誰も貸してくれません。
- なので、日本であれば、日本銀行がお金を印刷して、どんどん貸してくれているのです
3. 世界中でお金の供給が増えると、なぜバブルが起こるのか?
- 基本的に、世の中でお金と交換されるモノ・サービスの量は、変わっていません
- ここでモノとは、食料/日用品のような物から、企業の株式、不動産など、お金で交換可能なものを全て含みます。
- 元々、100のモノ・サービスに対して、100のお金がありました。だとすると、1つあたり、平均1のお金になります。
- ところが、今、100のモノ・サービスに対して、110のお金が出回りました。
- 平均すれば、1つあたり、1.1のお金で交換になります。これがインフレです。
- ですが、現実には、いきなり食料/日用品のようなものは値段が変わりません。1年とか数年単位で時間がかかります。
- なので、あふれたお金は、価格変動が起こり易い=正当な価格がそもそも分かりにくい、株式や不動産に偏って流れ込むことになります。
- ここには、人間の儲けたいという欲が、働いているから、というのもあります。
- 結果として、株式市場や不動産市場の価格が必要以上に上がることになり、バブルと呼ばれる現象が起こります
4. なぜ、必ずバブルは崩壊し、大恐慌がやってくるのか?
- 上記の理由でバブルは必ず来ます。というか、コロナ以前に2010年くらいからお金の供給量がずっと増えてきているので、既にバブルの最中におります。コロナが20%くらいの空気を抜いたのですが、そこに更にお金を供給している中央銀行が居るので、再度もっと膨らむ可能性が高い、という感じです。(もしかしたら、このまま弾け続けるかもしれません、、)
- バブルの崩壊を防ぐためには、風船の空気をすごーーーーくゆっくりと抜いていけば良いのです。
- 即ち、お金の供給を、ほんの少しずつ、減らしていけばよいのです。
- これが、軟着陸=ソフトランディングを狙う、というやつです
- ですが、現実にはこれは至難の技でして、ほぼ実現不可能です。その本質的理由は、人間の恐怖する心にあります
5. なぜ、恐怖が、バブル崩壊を引き起こすのか?
- バブルが膨らみ続けると、要はチキンレースになります。みんながババを引きたくないが、値上がりする間は握っていたい。誰が最後のババを引くのか?という心理が、市場に蔓延します。
- 市場全体が、何かのきっかけを待っているだけ、と言う状況が長く続きます。
- 中央銀行がほんの少しお金の供給を減らしたとしましょう。本来であれば、それ自体は何も問題ないはずなのですが、誰かが叫び出すんです。そろそろ逃げた方が良いのでは?と。そして、バブル崩壊で儲けようとするヒトたちが、大げさに売り煽るのです。
- 1人が逃げれば、少し価格が下がり、価格が下がれば他のヒトが不安になり、もう1人が逃げれば、更に価格が下がり、更に他のヒトが不安になり、、。という連鎖反応で、雪崩のようにマーケットからヒトとお金が逃げ始めます。
- これは、結局、ヒトの恐怖が、本質的なドライバーなので、誰にも止めることができない現象なのです
6. バブルと、大恐慌はいつ起こるのか?
- バブルは、比較的早く来ると思います。年内には来ると思います。(上にも書きましたが、バブルなしでいきなり大恐慌もありえます)
- 大恐慌は、タイミングはわかりません。なぜなら、上記で書いたように、誰かの不安がある日高まり、それが他のヒトに連鎖反応で広がるために、明確なトリガーが特定しにくいからです
- もちろん、中央銀行の施策や、有名企業の倒産や、なんらかの事象がきっかけにはなりますが、でも、その次の日に崩壊がスタートするかと言うと、結局は人間心理に依存するので、次の日かもしれないし、その1ヵ月後かもしれないし、その半年後かもしれないし、、。という差が出ます
7. 但し、確実にいえることは、
- 人類史上、見たことがない量のお金が、現在の世界には存在しており、更に限界まで増えつつある
- 金利がほぼゼロなので、もう、ほぼ限界です。マイナス金利とか無尽蔵のお金の印刷という意味では、まだ理論上は増えますが、99%くらいタンクは満杯なイメージです
- これ以上増やすことができないお金の量は、パンパンに膨らんだ風船のような状態です
- 人間が、恐怖を払拭できない限りは、風船の空気を少しずつ抜くことは不可能です。
- なので、必ず、バルブは弾けます。そして、恐怖が恐怖を呼ぶので、今度は必要以上にお金が減り、大恐慌が訪れます
- トリガーになり得る事象は必ずありますが、タイミングは、人間心理が決めるため、わかりません
- 敢えて言えば、人間心理を最もよく表すのが、まさにチャートなので、チャートを見続けることと、相場の事は相場に聞く。相場の動きに素直に反応して、すぐ逃げる。しかありません
8. 備えるとすれば、
- 過去、ヒトが恐怖に駆られたときに、お金の逃避先として選ぶものを、今から持っておくと良いかもしれません
- キャッシュ(特に日本円、スイスフラン、米ドル)
- ゴールド/シルバー
9. バブルと大恐慌は、要は、人間の「欲」と「恐怖」が経済状態に最大限に反映された姿です。
- 即ち、人間が「欲」と」恐怖」を完全にコントロールしない限りは、必ず繰り返される現象になります。
- そして、「欲」と「恐怖」は、人間の人間足る理由であり、また経済発展の原動力でもあると思うので、永遠に消えることは無いでしょう
以上。
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