アスコットという不動産開発の会社が、おもしろそうなので分析してみました。
1.なぜ、面白いと思ったのか?
- 2018年9月期の経常利益の伸びが前年比で2.5倍くらいになっている
- 一方で、株価はひたすら横ばいで、たいして伸びていない
- 理由を見てみると、4Qにほとんど全ての利益が経常されるため、まだ何も実現していないためです。
2.アスコットの業績は?
- 2018年9月期で
- 売上170億円、営業利益13.5億円を予定
- 一方で、3Qまでの実績は、売上33億円、営業利益▲1億円
- すなわち、4Qで、売上140億円、営業利益14.5億円くらいが必要になります。
3.では、Q4の業績はどうなのか?
- 7月~9月なので、もうすぐ締めるはずですが、今のところ何もわかりません。
- 8月10日に販売用不動産の契約に関するIRが出ていますが、この規模だと売上20億円程度で、他には何もIRが出ていませんでした。
- ただし、過去1年のIRを見てみましたが、大型の物件売却をしても、IRを出すとは限らないようです。
4.鍵は、売れるのかどうか?
- たな卸し資産を見ると、昨年9月末で60億円程度だったものが、今年の6月末で220億円程度あります。
- ですので、70%くらいを売却できれば、売上として150億円を立てることは可能
- 問題は、このQ4で売れるのかどうか?だけです。
- 営業利益率は10%くらいでずっと来ているので、普通に考えれば売上140億円、営業利益14億円は可能そうな数字
仮に売れなかった場合は、Q4の数字は悪く、株価が下がる可能性があります。ただし、それでも期ズレが起きるだけで来年のQ1なりで売上を立てられるはずなので、むしろ買い増しするチャンスと考えることもできます。全く売れないため、安値で売りさばくような状況にならない限りは、なんとかなるかと。まだ、不動産市場も崩壊しているわけではないため、少しだけ遊びで投資してみようと思いました。
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